問題1
日本人に、日本語で話せばわかる、通じると思うも、もしかしたら幻想かもしれない。
たとえば、「情けは人のためならず」という諺の意味。つねづね人に情けをかけ、親切にしていれば、自分のためでもあるんだよというのが今までの解釈だった。しかしこの頃は違うのだそうだ。
あんまり情けをかけると、それを当てにして怠け者になってしまう、だから情けはかけるな、ということなのだそうだ。
この解釈があながち間違っているとは言えないのが、時代性というものだ。現代は食べるに困るというような人がいなくなってしまった。どうしても助けなければならないような人がいない。居るとすれば多くはその人自身の問題。怠けて働かなかったり、選り好みをしていて仕事をしていなかったり。そんな人に情けをかけたらたしかに甘えるだけかもしれない。
言葉の意味は時代を反映する。
(沖ななも「言葉の時代性」『出版ダイジェスト』2001年11月20日号による)
情けをかける:相手のためを思って助ける
当てにする:期待する
あながち~ない:かならずしも~ない
1. 「情けは人のためならず」という諺の、現在の解釈に合っているのはどれか。
自分が困っているときは人に甘えた方がいい。人はみんな問題があり、助け合っていきているのだから
困っている人を見たら助けてあげよう。自分が困ったときに誰かが助けてくれるかもしれないから
困っている人を見ても助けない方がいい。その人が他人に頼って怠けるようになると困るから
困っている人を見たら助けてあげよう。その人が後で必ず自分に親切にしてくれるから
2. 「情けは人のためならず」という諺の解釈が変わったのはなぜか。
怠けて働かない人が少なくなったから
昔より人を助ける親切な人がふえたから
日本人でも日本語が通じない人がふえたから
昔のように助けを必要とする人はいなくなったから
3. 筆者の言いたいことはどれか。
言葉の解釈は時代とともにかわるようだ。
言葉の解釈はもともと使う人によって違うものだ。
古い時代のことばの意味が現代に正しく伝えられないのは残念だ。
現代は人々が豊かになって、情けの意味がわからなくなっている。
問題2
私はどちらかと言えば根が楽天的だが、昔は営業の強烈なノルマに苦しんだこともある。そういう日々の中から「1」いつしか身につけたことのひとつが「幸せ感のハードルを低くする」だった。
たとえば、あと一歩のところで契約が結べなかった日、会社に戻ってしょげかえる代わりに「あの社長と一時間も話せるところまできた」と自分の成果を見つけて評価する。そうやって一日を締しめくくれば、明日への活力も湧いてきた。
仕事そのものも、「仕事は趣味や遊びとはちがう。仕事はお金をもらうのだから、楽しくないことがあっても当たり前」と思ってやってきた。「2」そこを基準にすれば、少々のことは当然のこととして受け入れられるし、何かいいことがあったときは「お金をもらいながらこんな気持ちを味わえるなんて」と幸せ感も倍増する。
どうせ人生の一定の時間を仕事に費やすのなら、その時間が楽しいと思えるほうがいいに決まっている。それに楽しいと思ってすることは、何かとスムーズに運び成果もあがるものだ。こうして好循環が生まれてくる。
人は楽しいから笑顔になるのだが、「まず笑顔をつくると、それによって楽しい気持が湧いてくる」という研究結果があるという。これにならえば、充実感を得られる仕事を手にするには、楽しめる仕事を探すのも大事だが、小さなことでも楽しめるようになることも意外にあなどれないポイントだ。
(高城幸司『上司につける薬!-マネジメント入門』による)
強烈ノルマ:厳しい条件で課される仕事
ハードル:ここでは、基準
しょげかえる:ひどくがっかりする
あなどれない:軽視できない
4. 「1」いつしか身につけたことのひとつの例として近いものはどれか。
ピアノの先生には何も言われなかったけれども、自分ではうまくひけなかったので次はもっと頑張りたいと思う。
パーティーの準備をするのが大変だったけれども、みんなが喜んでくれたのでまたぜひ開きたいと思う。
強いチームが相手で試合に勝てなかったけれども、得点を入れることができたのでよかったと考える。
何かを買おうと思っていたわけではないけれども、ちょうど気に入った服が見つかったのでよかったと考える。
5. 「2」そことは何か。
仕事には苦労があるものだということ
仕事をすれば何かいいことがあるということ
仕事ではお金をもらうのが当然だということ
仕事はうまくいかなくて当たり前だということ
6. この文章で筆者の言いたいことは何か。
仕事も精一杯頑張ればそれだけ充実感を得ることができる。
仕事もまず表情を意識することで楽しい気持が湧いてくる。
自分が本当に好きな仕事であれば笑顔で楽しむことができる
小さいことに喜びを持つことで楽しく仕事ができるようになる
단어 공부:
幻想 (gensou): illusions
情けは人のためならず (nasake wa hito no tame narazu): the good you do for others is good you do yourself, compassion is not for other people’s benefit
諺 (kotowaza): proverb, maxim
つねづね: always, usually
情けをかける (nasake o kakeru): to show mercy, to show sympathy, to have compassion
解釈 (kaishaku): explanation, interpretation
当てにする (ate ni suru): to count on, to expect someone to (provide help, etc.)
怠け者 (namakemono): lazy person, lazy fellow
選り好み (yorigonomi): being particular about
甘える (amaeru): to behave like a spoiled child, to fawn on, to take advantage of
反映 (han’ei): reflection, reflecting
助け合う (tasukeau): to help each other, to cooperate
怠ける (namakeru): to be idle, to slacken, to neglect (e.g. one’s work)
楽天的 (rakutenteki): optimistic
営業 (eigyou): business, trade, sales
強烈 (kyouretsu): strong, intense, severe
ノルマ: (one’s) quota, assignment
ハードル: hurdle
低く (hikuku): lowering, bringing down
契約 (keiyaku): contract, compact, agreement
活力 (katsuryoku): vitality, energy, dynamism
湧く (waku): to well (up), to gush forth (of water), to spring out
基準 (kijun): standard, basis, norm
倍増 (baizou): double
一定 (ittei): fixed, settled, constant
費やす (tsuiyasu): to spend, to consume, to waste
スムーズ: smooth
好循環 (koujunkan): virtuous cycle, virtuous circle
充実感 (juujitsukan): sense of fulfillment, sense of completeness, sense of accomplishment
ポイント: point
得点 (tokuten): score, points made, marks obtained
精一杯 (seiippai): the best one can do, one’s best effort
정답:
Question 1: 3
Question 2: 4
Question 3: 1
Question 4: 3
Question 5: 1
Question 6: 4
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