問題1
ふるさとや家族について、はじめて意識的に考えたのは18歳のときだった。つまり、家族と離れて、東京で一人暮らしをはじめたときである。
かなり重症のホームシックで、休みになるとすぐに帰省した。で、帰って何をするかというと、特別なことは何もない。
ふるさとは、帰ってみると、実になんでもないところである。そして、そのなんでもなさが、ふるさとの魅力なのだ、と思う。
あたりまえのことの大切さやありがたさに気づくためには、すこし離れて見るのがいい。ふるさとを離れると、ふるさとのよさが見えてくる。
(俵万智「101個目のレモン」による)
1. 本文の要約として最も適当なものはどれか。
ふるさとから離れていると、都会にあるものがふるさとにはない二とに気づくことがある。
ふるさとは都会から遠く離れていて、何もないように見えるが、よく探してみると、都会と同じような魅力がある。
ふるさとのように、あるのが当然だと思っているものの価値は、そこから少し距離を置くことでわかるようになる。
ふるさとで家族と葬らしていると、そのありがたさが意識できるので、なんでもない日常の生活の大切さがわかるようになる。
問題2
件名:商品についての問い合わせ
日時:2016年4月11日 9:30
PWQ文具 インターネットショップご担当者様
貴店で蛍光ペン3色セット(TR-3)を、100個購入したいと思っております。
商品ページには、東京への配送は店に商品があれば3日、取り寄せなら10日程度かかると書かれています。4月20日までに東京の本社に届けていただきたいのですが、今から注文しても間に合うでしょうか。追加送料がかかっても構いません。間に合わないようでしたら、他の商品に変更するか検討いたします。
ご返信いただきたくよろしくお願いいたします。
SKZ株式会社 総務部
市川友恵
2. このメールで問い合わせていることは何か。
蛍光ペン3色セットを100個購入することができるか。
蛍光ペン3色セット100個を4月20日までに東京に届けられるか。
蛍光ペン3色セット100個を4月20日までに東京に届ける場合、送料はいくらか。
蛍光ペン3色セット以外に、4月20日までに東京に届けられる商品はあるか。
問題3
初対面の人を目の前にした時は、どんな人でも緊張感を持って接するでしょう。相手が不快にならない言葉を丁寧に選んでいるはずです。ところが、2回、3回と顔を合わせるうち、次第に慣れが生じます。その時が、人づきあいがスムーズになるかどうかの分岐点ではないかと思うのです。親しくなりつつあるからこそ距離をおき、もう一度相手をよく見つめてみること、そして、相手の個性を理解した上での接し方を工夫していくことが大切なのではないでしょうか。
(斎藤茂太「究極の誌葉は「ありがとう」「PHP」平成14年1月1号こよる)
3. 筆者は人づきあいにおいて、どんな時に注意することが必要だと言っているか。
初対面の時
緊張した時
慣れてきた時
距離をおいた時
問題4
以下は、企業の経営について書かれた文章である。
いろんな規則や罰則を作って、社員をがんじがらめにしてひたすら働かせるというタイプの経営者も、まあ今時は少ないとは思うが、まだいることはいる。「1」そういうやり方が間違っていると思うのは、たとえそれで社員の労働力を物理的に100パーセント引き出すことができたとしても、そのかわり精神面での労働力を捨てることになるからだ。
精神面での労働力というのは、たとえば創意工夫する能力だ。強制的に仕事をさせるやり方では、人の創意工夫の能力を引き出すことはできないのだ。人間の心は、自由なときにその本来の能力を発揮する。楽しんで、興味を持って何かをしているとき、人はいろんなアイデアを思いつく。(中略)
そして、どんな仕事であろうとも、人間のする仕事には、この創意工夫の才能が重要な役割を果たす。一日中、ひたすらネジを締める仕事であっても、だ。どうすれば不良品を減らせるか、どうすれば作業効率を上げられるか。たとえばQC活動(Quality Control:品質管理のこと)を通して、作業する人が自分たちで「2」そういうことを積極的に考えるようになるシステムを創り上げたからこそ、日本の製造業は世界一になれたのだ。
そしてそういう能力を引き出すためには、従業員にとって、そこで働くことが本当の意味で自分のためになるという環境を作ることが欠かせない。
本人の幸せと会社の業績が一致すれば、愛社精神なんてものは自然に育つ。強制なんかしなくても、従業員はプライドを持って心から会社のために働こうと思う。
(高田神助『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛するー絶対に失敗しないビジネス経営哲学』による)
がんじがらめにする:ここでは、縛る
4. 「1」そういうやり方が間違っていると思うのはなぜか。
社員からアイデアが生まれなくなるから
社員のアイデアが採用されなくなるから
社員の物理的な労働力が無駄になるから
社員が会社を辞めたいと思うようになるから
5. 「2」そういうこととは何か。
仕事の楽しみ方
よりよい仕事の仕方
単純な作業を減らす方法
世界一の会社になる方法
6. 筆者によると、経営者が社員の能力を引き出すために必要なことは何か。
社員に自分の能力を高める方法を教えること
社員に仕事に対してプライドを持つ大切さを教えること
社員が集中して仕事に取り組める環境を作ること
社員自身が働き続けたいと思える環境にすること
단어 공부:
一人暮らし (hitorigurashi): a single life, living alone
重症 (juushou): serious illness
ホームシック: homesick
帰省 (kisei): homecoming, returning home
問い合わせ (toiawase): enquiry, inquiry
文具 (bungu): stationery
貴店 (kiten): your store, your shop
蛍光ペン (keikoupen): highlighter, highlighter pen
購入 (kounyuu): purchase, buy
配送 (haisou): delivery
取り寄せる (toriyoseru): to order, to send away for, to have something sent to one
追加 (tsuika): addition, supplement, append
変更 (henkou): change, modification, alteration
返信 (henshin): reply
初対面 (shotaimen): first meeting, first interview with
緊張感 (kinchoukan): feeling of tension, air of tension
不快 (fukai): displeasure, discomfort, unpleasantness
慣れ (nare): practice, experience
生じる (shoujiru): to produce, to yield, to cause
人付き合い (hitozukiai): social disposition
分岐点 (bunkiten): junction, crossroads, division point, parting of ways
見つめる (mitsumeru): to stare at, to gaze at
規則 (kisoku): rule, regulation
罰則 (bassoku): punishment, penalty
がんじがらめ: bound hand and foot, immobile
タイプ: type
経営者 (keieisha): manager, proprietor
今時 (imadoki): these days, nowadays, present day
労働力 (roudouryoku): labor, manpower, working force
物理的 (butsuriteki): physical
精神面 (seishinmen): spiritual aspect, mental level
創意工夫 (souikufuu): being imaginative and creative, creative originality
強制的 (kyouseiteki): forced, compulsory
本来 (honrai): originally, primarily
思いつく (omoitsuku): to think of, to come into one’s mind, to recall
才能 (sainou): talent, ability
役割を果たす (yakuwari o hatasu): to play a role, to serve a function
締める (shimeru): to tie, to fasten, to tighten
不良品 (furyouhin): inferior goods, defective product
品質管理 (hinshitsukanri): quality control
製造業 (seizougyou): manufacturing industry
従業員 (juugyouin): employee, worker
業績 (gyouseki): achievement, performance, results
一致 (icchi): coincidence, agreement, union, match
愛社精神 (aishaseishin): spirit of dedication to one’s company
強制 (kyousei): obligation, coercion, compulsion
プライド: pride
採用 (saiyou): use, acceptance, employment
정답:
Question 1: 3
Question 2: 2
Question 3: 3
Question 4: 1
Question 5: 2
Question 6: 4
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