問題1
従来、旅行業にとって顧客を喜ばせることは難しくなかった。自分の行ったことがないところに行きたい、見たことがないものを見たい、食べたことのないものを食べたいというのが主なニーズであったし、長い休みの存在自体が旅行の動機になり得たからだ。だから参加者の多くは、そこに行って、そこそこの観光ができれば、十分に満足した。旅行会社は、価格を抑えるために人々を大量に効率良く送客すればよかった。北海道や沖縄、グアムやハワイ、アジアのリゾート地……場所の魅力を繰り返し伝えて刺激し続ければそれでよかった。
しかし、そうして多くの人がさまざまな場所に出掛けるようになると、今度はただ行くだけでは満足しなくなる。目的が必要になる。行ってどうするのか、何ができるのかという目的が重要になる。(中略)
この流れは現在も続いており、旅の動機づけとしては重要な視点となっている。ただ、残念ながらそういうことをマスとしてとらえることが、価値観の多様化のなかで難しくなってきている。個々の目的を一つに束ねてマスの企画にすることが難しいのだ。ブームが発生しづらくなっている状況と原因は同じであろう。
(近藤康生『なぜ、人は旅に出るのか』による)
そこそこの:まあまあの
1. 筆者によると、これまでの旅はどのようなものだったか。
高くても遠い場所でのんびり過ごせればよかった。
経験したことのないことができればよかった。
気に入った場所に繰り返し行ければよかった。
近くて安い場所に短期間に行ければよかった。
2. 筆者によると、客は旅で何を重視するようになってきたか。
一回の旅行でさまざまな場所へ行けるかどうか
観光するだけで満足できるかどうか
行ってしたいことができるかどうか
新しい場所へ行けるかどうか
3. 筆者によると、旅行会社が難しいと感じている点は何か。
個々のニーズに合った団体旅行を考え出すこと
魅力を感じてもらえる場所を探し続けること
旅行に行こうという気持ちにさせること
価格を抑えた団体旅行を企画すること
問題2
私たちは、食べるためばかりでなく、便利で快適な生活を送るため、知らず知らずのうちに多くの生き物の命を奪っています。しかしこのことは、日常生活のなかで実感としてもつことはすくないでしょう。人が生き物の命の尊さをわかるには、逆説的になるかもしれませんが、生き物の命をあやめているという「実感」をもたなければならないでしょう。そうした過程を経なければ、いのちの尊さなどということはわからないのではないでしょうか。
(松浦秀俊『川に親しむ』による)
逆説的になる:矛盾しているように見える
あやめる:殺す
4. 「そうした過程」とはどのようなことか。
生き物とともに、便利で快適な生活を送る経験をすること
実際に生き物を殺しているということを心から強く感じること
食べるためには、多くの生き物を殺すことは当然だと考えること
多くの生き物の命を奪っていることに気づかないまま生活すること
問題3
これは、デパートの通信販売の案内である。下の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。
5. 商品を購入する際に、送料と手数料を払わなくてもいいのは次の4人のうち誰か。
ヘサルさん
山田さん
ジョンソンさん
シンさん
6. 返品・交換をしたい人が注意しなければならないことはどれか。
連絡は、商品を返送する前か返送直後にする。
返送は、商品到着後14日以内に行う。
商品は、返品理由を書いた納品書と一緒に返送する。
返送料は、返品・交換理由にかかわらず自身が負担する。
단어 공부:
従来 (juurai): up to now, so far, traditional
顧客 (kokyaku): customer, client
ニーズ: needs, demand
動機 (douki): motive, incentive
旅行会社 (ryokougaisha): travel agent, travel agency
大量 (tairyou): large quantity, massive quantity
送客 (soukyaku): sending off a customer
繰り返し (kurikaeshi): repetition, repeatedly
視点 (shiten): opinion, point of view
価値観 (kachikan): sense of values, value system
多様化 (tayouka): diversification
個々 (koko): individual, one by one
束ねる (tabaneru): to tie up in a bundle, to bundle
ブーム: boom
発生 (hassei): outbreak, spring forth, occurrence
重視 (juushi): importance, stress
団体旅行 (dantairyokou): group travel
抑える (osaeru): to hold something down, to restrain
企画 (kikaku): planning, project, plan
快適 (kaiteki): pleasant, agreeable, comfortable
知らず知らず (shirazushirazu): unconsciously, unwittingly
日常生活 (nichijouseikatsu): everyday life, daily life
実感 (jikkan): real feeling, actual feeling
生き物 (ikimono): living thing, animal
尊い (toutoi): precious, valuable, priceless
逆説的 (gyakusetsuteki): paradoxical
あやめる: to wound, to murder
過程 (katei): process, course
通信販売 (tsuushinhanbai): mail order, online shopping service
送料 (souryou): postage, shipping charge
税込 (zeikomi): tax included (e.g. price)
届け先 (todokesaki): destination, receiver’s address
指定 (shitei): designation, specification, appointment
手数料 (tesuuryou): handling charge, commission
振り込み (furikomi): payment made via bank deposit transfer
代金引換 (daikinhikikae): cash on delivery, COD
返品 (henpin): returned goods, returning purchased goods
交換 (koukan): exchange, replacement, substitution
返送 (hensou): sending back, return to sender
納品書 (nouhinsho): statement of delivery, delivery note
負担 (futan): burden, load, responsibility
翌月 (yokugetsu): following month
翌々月 (yokuyokugetsu): two months later, the month after next
정답:
Question 1: 2
Question 2: 3
Question 3: 1
Question 4: 2
Question 5: 3
Question 6: 3
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